リサイクル効果

 環境先進国ドイツでは、1996年に導入された「循環経済および廃棄物に関する法律」は、商品の製造業者および流通業者に変革をもたらしました。
使用済みとなった原材料を環境に適合する方法でリサイクルする問題は、以前は環境保護団体や同種の社会グループによって議論されていましたが、次第に行政もこの問題を重要視するようになり、現在は事業者、商業界、産業界もこのテーマに積極的に取り組んでいます。
2007年欧州PVリサイクル協会が設立され、太陽光発電のリユース・リサイクルを積極的に行っています。

 大規模な太陽光発電リサイクル工場の建設も進められています。
太陽電池モジュールは一般的に長寿命で20~30年の寿命と言われ、構成材料の大部分がリサイクル可能で、セルについては殆ど劣化は無く半永久的に使用が可能といわれています。
太陽光発電の設備(モジュール、パワーコンディショナー、ケーブル、接続箱など)は 金属や半導体、ガラス、プラスチックなどで構成され、その重量の大部分がリサイクル可能です。

 高寿命な太陽電池モジュールでは、使用済み品が回収後再使用される事が理想と考えられるため、リユースの可能性も検討されています。
自動車のようにオーバーホールをして継続使用ができれば、初期投資のデメリットも大幅に軽減されます。
リユースができれば、寿命が伸びることと同じ効果があるので、経済的には大きく期待されます。
投資回収も楽になり、投資の数倍のリターンも夢ではありません。

 日本では、太陽光発電システムのリサイクルや廃棄についての情報が不足しています。
リサイクル法で費用負担などのデメリットは明確になっていますが、太陽光発電システムのリサイクルについては明確な方針や施策が未だ定められていません。
政府では経済産業省が太陽光発電システムのリユース・リサイクルワーキンググループで検討を続けています。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の資料によると、2010年までは年間5000キロワット程度、2011~15年には年間5000~1万キロワット、2016~20年には年間10万キロワットもの太陽電池が廃棄される見込みです。
これがリサイクルやリユースできれば、エネルギー収支も向上し、温暖化ガスの排出削減にもつながります。