汚染物質の排出がない

 大気汚染や温暖化は化石燃料を燃やすときに発生する二酸化炭素(CO2)、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)が主要な原因です。
二酸化炭素は温室効果ガスの中で影響量が最も大きい物質です。硫黄酸化物は水と反応することで、硫酸や亜硫酸を生じて、大気汚染や酸性雨の原因となる有毒物質です。
窒素酸化物は光化学スモッグや酸性雨などを引き起こす大気汚染原因物質です。
特に毒性の高い二酸化窒素(NO2)は、大気汚染防止法によって環境基準が定められています。

 また、一酸化二窒素(N2O)は亜酸化窒素とも呼ばれ、二酸化炭素の310倍の温室効果があり、最大のオゾン層破壊物質として米研究チームにより発表されました。
海洋汚染、水質汚濁では火力発電の廃水による汚染物質の排出があげられます。
大量の水を使用し海水温の上昇を引き起こすことが知られています。


また、石油タンカーの事故等による海洋汚染も問題となっています。
石炭は重金属を含んでいます。
これが排ガスとして大気を汚染したり、土壌・地下水を汚染します。

 石炭火力発電所の微量物質排出実態調査において、排ガス・排水に含まれる 化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)対象物質では、
ヒ素(As)、ホウ素(B)、ベリリウム(Be)、カドミウム(Cd)、コバルト(Co)、クロム(Cr)、フッ素(F)、水銀(Hg)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、アンチモン(Sb)、セレン(Se)、バナジウム(V)
が測定されています。

 日本国内では、1970年代前半には石油による発電が大半を占めていましたが、オイルショック以降、他の燃料への代替が進み、石炭や天然ガスによる発電量が増加し、90年代後半の電力自由化によって価格の安い石炭が依存が高くなっています。
2004年度では、火力発電の内訳は石炭と天然ガスがそれぞれ40パーセント強、石油は15パーセント弱となっています。

 近年の原油高によって温室効果ガスの排出量が最も多い石炭への依存度は高い状態であり、地球温暖化対策の足かせになっているという懸念もある。
太陽光発電の最大のメリットは、エネルギー源が無尽蔵で、クリーンである点です。
石油や石炭を燃焼させて電気を起こす火力発電のように、発電時に二酸化炭素や硫黄酸化物、窒素酸化物などの大気汚染物質を発生させるデメリットがありません。
シリコン太陽電池の製造過程では酸・アルカリ等の化学物質あるいは毒性ガスも使用しますが、
薬液処理及び除外装置を用いて無害な状態で排出しています。また、太陽電池スクラップはリサイクルしています。