経年劣化が起きる

 太陽光発電で指摘されるデメリットに経年劣化と寿命があります。
回収が終わらないうちに使えなくなったり、性能が落ちて発電量が減るといった危惧です。
太陽光発電システムには大部分の製品が稼働できると推測される「期待寿命」と、メーカーが性能を保証する「保証期間」があります。
メーカーの製造ミスなどで早期に出力低下などのトラブルが起こることもあります。
太陽光発電システムには駆動部分がないので他の発電システムに比べて長寿命で、通常の経年劣化による出力低下は20年で1割未満と報告されています。

 モジュールの強化ガラスとセルとの間には通常EVA等の樹脂が充填されます。
昔の製品ではこの樹脂が紫外線で黄変して性能が急速に劣化する場合もありました。
経年劣化によって発生する代表的な変化としては、セルを固定しているEVAなどの樹脂がはがれたり、湿気がモジュール内部に侵入して電極の腐食を起こすなどの例が挙げられます。
製造企業の技量不足により、比較的早期に発生して交換の対象になる例もあります。

 太陽電池の型式によっては、使用開始時に数パーセント程度性能が低下し、その後安定する挙動を示す(初期劣化)ものもあります。
太陽光発電モジュールは長寿命であるため、それを取り付ける架台および施工部分にも長寿命が求められます。
また一般の建築物同様に数年ごとの保守点検が推奨され、メーカーや代理店によっては定期保守点検のプランを用意している場合もあります。
点検項目のガイドラインとしては日本電機工業会が定めたものなどがあります。
パワーコンディショナーなどの周辺機器にも寿命(10年~)があり、部品交換などのメンテナンスが必要です。

 海外では,ドイツで1982年から設置されている20年間設置された
PVプラント(太陽光発電所)での約250枚のサンプル数のうち13枚が1.7パーセント程度劣化、5枚が9.1パーセント劣化という結果もあります。
発電するという点では,20年以上は,持ちそうですが,汚れや劣化による影響を定量的な結果は,まだあまり見られません。
太陽電池セル自体は,基本的に半永久とされています。そのため,再利用するリサイクリングのプロジェクトもあります。