立地条件の有利、不利

 世界的に見ると、日本における平均年間日照量は最も日照の多い地域の半分程度です。
砂漠地帯が一番日射量が多いのです。
国内で見ると、冬に晴天が少なく積雪の多い日本海側では日照量・発電量が少なく、太平洋側で多くなります。
日本の日照量は高知県が最大です。

 太陽光発電は、日照量によって発電量が変わるというデメリットがあります。
近くに日照を遮る山やビル・家屋・樹木・電柱があれば、発電量が低下します。
影にならないような工夫が必要です。
落ち葉など不透明な物体が太陽電池の表面に貼りついた場合、その物体により遮られる光の量による発電量の低下以上に太陽電池の発電量は低下します。
長期間その状態が続くと、光の遮断された部分のセルが高温となって特性が低下します。
この熱が将来的にセルの破損を招き、発電量が低下することもあります。

 太陽電池には直列に繋がれた回路の一部が陰になると、そこが抵抗となって全体の発電量が落ちてしまう性質があります。
もしテレビアンテナが南側にあれば、移設する必要があります。
設置する屋根も南向きが最適です。東向きや西向きでは16%、北向きでは37%、発電量が低下します。

太陽電池パネルの向きを変えると発電効率は上がりますが、強風対策などの点から、発電量を増やすために向きを変えるより屋根の形に合わせて設置する方が無難です。
電力の需要量は時間帯によって変動し、一般的に午前よりも午後の方が大きくなります。
電力需要との整合性を取る観点からは、真南よりも多少西向きに設置するのが好ましく、真南から30度西にずらすと、総発電量は1%減少するが、容量が系統に貢献する度合いは25%近く増加し、全体では経済的価値が大きくなると報告されています。

 設置角度も重要です。太陽に向かって垂直になるように設置すると発電効率が高くなりますが、太陽は夏は高く、冬は低くなります。
夏至では66.5度、春分秋分は43度、冬至は19.5度となります。
角度も季節に合わせて太陽電池の角度を変化させることが理想ですが、通常は年間発電量が最大になるように夏に合わせると23.5度、 発電量が低くなる冬に合わせて発電量が最大になるように設置すると、70.5度となりますが、30度から40度が一般的です。


 風についてはメーカーごとに基準風速が決められていたり、メーカーで強風地域を指定してあり、そのエリアでは設置できないという場合もあります。
また海岸に近いところでは塩害対策が必要であったり、塩害対策済みのモジュールでなければ設置できないとしているメーカーもあります。
雪についても、概ね積雪1m以上の地域では設置はできません。